ピーカンナッツのヒット!なお菓子<その2>
今年買い付けした商品のなかでも、5本の指に入るほど感動したお菓子の取材で向かったのは、長野県の田舎町。
タクシーもないため、生産者に迎えに来てもらい、やっとの思いで現地にたどりつき、まずは、職人でもある社長さんにご挨拶。
では早速、取材を始めさせていただきますね。
「えっと、この商品なんですが、一番の特長というのはどんなところですかねぇ?」
『特長なんてもんは、ねぇよ。大した商品じゃないしなぁ』
「え?そんなことはないでしょう?あれだけ美味しいんですから」
『いや、大したもんじゃないよ』
「へぇ。じゃ、実際に取材させていただいてもいいですか」
、、、ということで、わたしは製造現場に案内してもらい、この道30年以上というベテランの職人さんに実際に作っていただくことに。

まずは、ピーカンンナッツを選別する作業。
ナッツそのものが商品だから、この作業は重要。

形崩れなどではじくものが結構でてくるし、作る最中も割れたり欠けたりするので、実際に商品になるものは、選別したときよりもさらに減るんです。
形の整ったナッツは、小振りの鍋にいれ、カラメルを絡めていく作業から開始。

カラメルは、加熱しすぎれば苦くなるし、すぐに固まってしまう。ごつごつしたナッツに絡めていくのはとても大変そうなのですが、このお菓子の場合は、カラメルをさらに2度付けしていたんです。
最初に軽くフランベして、ナッツとカラメルを馴染ませた後、一度完全に冷やして熱を取り、お互いにくっついたナッツを手作業でばらし、それを再度、鍋に戻してカラメルをつけていく。
こりゃぁ、ものすごい手間だわ。
わたしも少し触らせてもらったんですが、鍋から出したばかりのナッツは予想以上に熱くて、手でもっていられないほど。
だけど、冷めるのを待っていたら、ナッツがくっついたまま離れなくなってしまうので、寸分を惜しんで熱いのを我慢しながら、かつ、ナッツが崩れないように丁寧な作業が要求されるのです。
カラメルをまとったピーカンナッツは、次にワイトチョコをまとうために、もう一度粗熱がとれるのを待ちます。

せっかちなわたしは「まだかな、まだかなー」と何度も掌をナッツの上に掲げてみるけど、これがなかなか冷えないの。
そして、きれいにホワイトチョコを絡めたあとは、パウダーシュガーやカカオパウダーをブレンドしたものを、均一にかけてやっと完成。
社長さんのウソつき!
どこが大した商品じゃないんですか?
一粒作るのに半日もかかるじゃないですか!それに大量生産できないし。さっきの職人さんだって『これ作んのは、ホント大変なのよ』って言ってたもんねー。
作業を最後まで取材した後、再度社長さんと打ち合わせをして「この商品はうちの看板商品に育てますから、わたしに託してください!」と交渉。
そして、2006年冬号での掲載にこぎつけたのであります。
これまで名前さえつけられてなかったこの商品は、わたしが命名することになり、思案に思案を重ねた結果、第一印象そのままの、長い名前を付けてしまいました。 (^^;
そして、カタログ掲載と同時になんと大ブレイク!!
やったー! だって、おいしいんだもん!絶対にみんな、喜んでくれているはず。

それにわたしがそうであった通り、このナッツを食べた人は、そのおいしさに感動して、ついつい周りにくばってしまいたくなるんですよね。
ホントに出会えてよかったお菓子。プレゼントしてくれた友達には、感謝状を贈らないといけないくらいの大感謝!
まだ食べていないという方、このおいしさを知らないなんてもったいなーい。
みんなで分けて、おいしく食べてくださいね。

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投稿者 news : 2007年03月01日 12:40 | 2006年セコムの食取材日記
