ゆずティ<その2>
やっとの思いでみつけた柚子茶の取材に向かった大分県。早速レンタカーをピックアップし、カーナビに取材先を覚えさせてお気に入りのCDをかけて走ること約1時間弱。
「失礼しまーす!」と生産者の櫛野さんを訪ねると、柚子の加工の真っ最中。

まずは柚子畑に向かうことにして櫛野さんの年代モノの軽トラに乗り換え、出発。
櫛野さんは、高校生のときに何気なく手に入れた野菜の苗を育てたときに、作物が成長していくことの楽しみを知りそれがきっかけとなって農家になることを決めたんだそうです。
でも何故、いろんな農作物があるなかで柚子にしたのかと聞いてみたら、村おこしのような形で、ゼロから柚子の栽培を始める事業ができるらしいという話をきいて、興味をもったのがきっかけだそう。
だけど、開墾して植樹してもすぐに柚子が実るはずはなく最初の10年くらいはいろんな意味で大変だったんだそうです。
農業はいくら頑張っても天候に左右されますし、美味しいものは野生の動物が狙うし、いいものが実っても突然の市場の値崩れに左右されたり、でもそんな苦労も消費者にはなかなか伝わりにくいもので。。。。。
泣く泣く廃棄にしたこともあったのだとか。
そんなジーンとくるような話を聞きながらも、このときわたしは、とても話に集中で入る環境ではなかった。
だってね、櫛野さんは慣れた運転でハンドルをさばくけど、その道が、軽トラでさえも通れる道幅ではなく、周りの樹枝にがつんがつんぶつかるし、ガードレールもない、下は崖!ケモノ道どころじゃない!

「ち、ちょっと櫛野さん、ここ通るの無茶じゃないですか!」と意味なく薄っぺらなシートベルトにしがみつくわたしに、『あぁ。大丈夫だよ。いつも通ってる』と平然と櫛野さん。
「だって、崖ですよ。落ちますよ。死にますよ」
『あぁ。そういや今年の冬に一度落ちかけたんだけどね』
大丈夫やないやんか~。
心臓バクバクで、なんとか果樹園にたどり着き、地面に足をつけて、ホッ。
そしてふと見上げたら、そこには力強い幹から、空に向けてぐーんと枝葉をのばした柚子の樹の大群が!
樹の周りの土を踏むと、ごくごく軽く足が沈むくらいの硬さで、土つくりに精魂を注いでいる櫛野さんの気合が感じられる。
いいなぁ、青い空。きれいな空気。樹上でオレンジ色に輝く柚子も、とってもおいしそう。

さて、次は実際に柚子茶を作るところを見せていただこうと思っていたところに、実はもっと自慢の畑があるからそっちも見てよ、と櫛野さん。
いいですけど、なんかイヤ~な予感がするなぁ。
といって、軽トラに乗り込んで・・・
あーもぅ!ねぇ!ほらぁ!言わんこっちゃない!こわい~っ!
自慢の畑があるところは、最初の場所よりもさらに奥地にあり、よくもこんなところに樹を植えることが出来たよなぁと感心するほどの急斜面で大げさではなく、傾斜40度はある。
そのうえ、さらにガンガンと山の上に登ろうとする櫛野さんにたまらず私は「もうカンベンしてください!」
すると『そういえば、この前来た人は、この道通るときギャーッて叫んでたよ。ジェットコースターより面白いでしょ』と楽しそうに話す。ったく!
ジェットコースターにはレールがあるけど、この道には、レールはないんスよ。
だけど、柚子の樹たちにとって、ここは文句のつけようのないパラダイス。1本、1本が太陽の光を思う存分浴びることができるし、水はけは抜群だし、花が咲いたら鳥や虫がたくさん遊びに来てくれて、とても賑やか。

ここで育った柚子を使うんだもん。美味しい柚子茶ができるわけだ。
その後、同じ道を死ぬ思いで引き返し、工房に戻るとそこでは、収穫したばかりの柚子と、それを丁寧に加工していくおばちゃまたちの姿が。
ん~。柚子のいい香りが広がる。この分じゃ、いい柚子茶が出来そうだ!

櫛野さんのゆずティは、柚子茶としてはもちろんヨーグルトにもかなり合うし、紅茶に入れてもバッチリ!
柚子茶を探して、2年以上。 やっと見つけたこの味はどなたにも絶対褒めてもらえる、ぴかぴかの柚子茶だと思います。瓶入りなので何人かで買って分けて使うのも、おすすめ。
もちろん大人気です!

商品のご購入はこちらから!
・ ゆずティー 小瓶セット
・ ゆずティー 大瓶セット
投稿者 news : 2007年02月26日 15:26 | 2006年セコムの食取材日記
