めひかりの天日干し<その1>
これはもう、何年も前の九州出張でのこと。
取材が無事に終わり、ほっと一息つきながらも、何か美味しいものはないかと探してしまうのは、もはや職業的習慣。
この日も、レンタカーで県道を走りながら、はたまた道の駅でトイレ休憩のときでも、無意識に食べ物がおいてあるところを眺め、息をするのと同じ感覚で食べ物を手にとってしまっていました。
そのなかで、ふと目に留まった、ミョーな魚。
あれ?これって、なんていう魚なんだ?
すぐに裏返して原材料のところをみてみると、めひかり、干物、と書いてある。
なんだか、ちょっとブサイクな魚だけど、でもどういうわけか わたしに話しかけている気がして仕方ない。
「食べて食べて。美味しいよ」
そうなの? じゃぁ、買って帰っちゃおうかな。
ということで、そのめひかりは、わたしと一緒に飛行機に乗り、わたしと一緒に出社し、試食会に参加。
そしてこんがり焼かれて、お皿に乗せられ、そこをわたしがパクッと食べたところ、、、、。
う、うまいぃぃ。
この繊細な脂!ほっくりとした身!

あっという間に一尾食べ終わっちゃう、軽快さ!
わたし、コロリと惚れました。
が、しかし。
ここで、上司のヨシダさんが、冷静に反応。
「これ、美味しいけど、みかけが悪いからカタログじゃ売れないんじゃない?」
んー。
そうかもしれん。いや、間違いなく、そうだ。
ブサイクだもん、この魚。
でもね、こんなに美味しい魚がいることを知っておいて、
紹介しないというのは、わたしのなかの倫理に反する。
みかけが悪くたって、美味しいものは食べればわかる!
美味しいものをみつけておいて、情報を独り占めするなんて わたしには、できないんだなぁ。
だけど、今たべためひかりを、そのままカタログで
紹介するなんてことも、これまたできない。
わたしの使命は、ダントツに旨いめひかりの干物を探すこと!
かくして、わたしは北から南まで、めひかりを追い続け、
探し続けて、干物を食べ続けました。
食べ比べてみると、いろいろ違うもんです。
魚自体も、捕れるところによって皮が厚かったり、時期によっても結構違うし、干物になるからには、塩加減だって全部違う。
うーん、なかなかダントツなものには出会えない。
出会えないんだけど、もはやわたしのなかでは、最初ブサイクだと思っていためひかりが、クリクリとした目の愛嬌たっぷりの魚にみえてきて、かわいくて仕方なくなってきた。
惚れるってことは、こういうことなのね。
探すぞ、探すぞぉ! 旨いめひかり!
どこにいるの~?
あーっ! いたぁ!
・・・・つづく。

商品のご購入はこちらから!
・めひかりの天日干し
投稿者 news : 2007年02月28日 16:08 | 2006年セコムの食取材日記
