ほたるいかの活漬け<その2>
深夜から始まるホタルイカの取材。
だけど、乗せてくれるはずの船の船長さんは、超ヘンクツおやじ。何度話しかけても、全く無視して出港の準備をすすめている。
お願いですよ~、船長さん。こんな夜中に、1人っきりこんな小さな港に残されちゃったら、あまりにも孤独すぎて、溺れ死んじゃうぞぉ。
そして、なかば涙目でふと横を見ると、船長さんの他にもう1人、こちらは普通そうなオジサンが船に向かって歩いてくる。
わたくし、急いでそのオジサンに駆け寄り『あの、わたしこの船に乗せていただくことになっているんですけどっ、、』
『船長は知ってんだろ?』
『は、はい。伺っていらっしゃるはずですが、お返事なくて~』(>_<)
『あん。なら大丈夫だよ』
よかった~~。 このオジサンは人を見捨てるような感じはしないし、いよいよ出発っていうときには、このオジサンに聞いて、無理矢理にでも乗ってやるぅ。。
優しげなオジサンの出現により、多少気持ちが太くなってからは、いつもの調子を取り戻し、船首にとまって毛づくろいしている白鷺と一緒に出港を待つことに。
船にエンジンがかけられ、モーターからはポンポンポンポンッと小船らしいのどかなエンジン音が流れ始めたところでわたしは、やさしいオジサンに『もう乗っていいですか?』と声をかけ、ちょっと大きめサイズの長靴で船にジャーンプ!
つい数時間前まで雨が降っていたせいで、船のあちこちには雨水が残り座るところはないけれど、どうやら港から100mとか150mのところが漁場だっていってたし、超凪だし。船の端っこをもっていれば大丈夫でしょ。
、、と思っていると、突然船長さんがボソッと『そこ立ってると、揺れるからここに座ってな』
おーっ。初めて口きいてくれたよー!それも、優しいお心遣い!いい人だぁ。船長さん。ちょっと無愛想なだけなんだぁ。(*^.^*)
ありがとうございます。こうなりゃ座りますよ。雨ガッパ着てないから、このまま座ると服が雨のしずくで濡れちゃうけど、郷にいれば郷に従え、せっかく船長さんが声をかけてくれたんだからこの際、多少のことは、気にすまい。でも、冷たいっす。
そして、船は沖へ沖へ。え?気づけばもう沖にきているじゃないですか?他の大きな船よりこんな小船が遠くまで出てきていいんですか?わたし、カナヅチだから遭難しても泳げないよ。
大丈夫なん~?実はいいヒトの船長さ~ん。
・・・つづく。

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投稿者 news : 2006年03月13日 14:09 | 2005年セコムの食取材日記
