王さんのえび湯葉しゅうまい&えび豚しゅうまい
先日、知人宅で行われたホームパーティに参加したとき、わたしは「セコムの食」の掲載商品を披露するという任務を引き受けました。
そこでわたしはMy冷蔵庫に眠っている数々の商品をいくつか持参し、舌の肥えた方々に味をみてもらいました。
もちろんどれも高い評価を得たんですが、なかでも『王さんの水餃子』は具はもちろんのこと、皮が美味しいと大好評。
そうなの!美味しいのよね。美味しいの。でも、わたしにいわせると美味しいのは当たり前。だってね、完成まで2年かかった皮のなかには具材と同じ量の”黄金のスープ”が練りこんであるんですもん。
丸鶏(ガラではなく丸のまま)と豚肉を朝からじっくりと、沸騰させないように煮つめて取り出した黄金のスープは、飲ませてもらうと、ゆっくり滋味がふくらんで、ガツン、ではなく、ふわ~っとした旨み。だから各具材の個性を引き立てつつ、複雑な味わいへと導くのであります。
王さんは、関西の有名中華料理店の総料理長まで務めた方でかなり頑固なシェフ。だけど、料理に対する姿勢は一貫していて、美味しいものを作ることに妥協のない方。
だけどね、カタログの掲載依頼で、初めて王さんに連絡を入れたときには、いきなり拒否されてしまい、翌日あわてて朝イチの新幹線で神戸に飛んでったんです。
そして、王さんを目の前に「セコムの食」のことをじっくりと説明して、納得してもらい、厨房を取材させてもらい、今に至るわけですけれども。。。。今では、王さんはわたしのことを、ありがたいことに、まるで我が娘のように、優しくしていただいています。

「弟子や家内にさえ教えたことがないヨ」といいながら、水餃子のレシピを教えてくださったときは、その信頼の厚さにウルウルしてしまったのですが、実はわたくし、この水餃子よりももっと好きなものがあるんです。
それが、これ!
ここで質問。わたしはどうしてこの商品のほうが王さんの水餃子よりも好きなのでしょう?
単純に好みだから?カロリーが低そうだから?はたまた、電子レンジ対応の蒸し器で簡単に作れるから?さて、何だと思います?
じつはね、このえび湯葉しゅうまい&えび豚しゅうまいは、王さんとわたしにとって、思い出深い商品なんです。
王さんを2度目に取材したときに、『今、自分のなかであたためている商品がある』と言われ、それは湯葉を使ったしゅうまいなんだ、と。
「美味しそうですねぇ。完成したら是非、食べさせてくださいね」と何気なく言ったら1ヵ月ほどして会社に試作の湯葉しゅうまいが、発泡スチロールに守られて届けられたんです。
もちろん、早速試食。カチカチの冷凍で、ドライアイスのような冷気をまとっているしゅうまいを、蒸し器にいれて蒸かしていくと、ころんと単に白かったものが、だんだんと息を吹き返すように湯葉に淡く黄色が戻り、えびが愛らしい赤味を含んできた。
食べてみると、乾燥湯葉の独特の弾力と海老のプリプリッとした食感が何とも調和していて、海老と海老との間には、噛むとキュッと旨みを排出する程よい大きさの豚の背脂が詰まっている。蒸してあるから、余計な脂分は湯気とともに削げ落ち、食材の旨みだけが残っている。
一方、えび豚しゅうまいは、何の躊躇なく海老と豚の旨みをバチッと対決させていてえび湯葉しゅうまいの繊細さに対し、しっかりと濃く、強い味わい。こちらは皮は湯葉ではなく、小麦粉。 豚と小麦粉は相性いいもんね。
こんなに完成度が高い商品だってことは、王さん、きっと何度も何度も試作を重ねたに違いない。あの性格だもん、絶対そうだよ。
わたくし、すぐに王さんに電話して、採用させていただきたい旨を伝えました。すると王さんは『そうか、よかった。あれは、あんたにあげようと思って作ったんだから』 とおっしゃるではないか!
え~っ、長年あたためていた商品を、こんなわたしに?「セコムの食」でご紹介させていただけるんですか?大変だ!また取材に行かなきゃ!行きますよ、すぐに!王さんに会いに!
そして再々度、王さんの元を訪ね、今度はしゅうまいたちの取材。王さんの仕事は、ホントに丁寧で、その下処理の積み重ねが美味しさに反映しているのがよくわかる。
で、王さんとの会話のなかでわたし、つい「海老がもう少し大きければもっと美味しいのかもしれないけど、贅沢はいいません」(^.^) と言ってしまったんですね。すると王さん、価格はそのままに使用する海老をもっと大ぶり品種に替えてくれたんです。なんという職人気質。
そのうえ、「セコムの食」にえび湯葉しゅうまいが掲載されてからというものいろんなデパートなどからえび湯葉しゅうまいを、取り扱いさせて欲しいと強い申し入れがあったそうで、今でもあるそうなんですが、『あんたと約束したから、他には出さん。全部断ってる』 とのこと。
百貨店に出せば、すごい販売個数になるのは間違いないのにそれでも、『約束したから』と言ってくれる王さんの思いが、わたし嬉しくて。これが、わたしがえび湯葉しゅうまいに一方ならぬ思いがある理由です。
ちなみに、わたしの家の冷凍庫にはえび湯葉しゅうまいが、まだ数袋眠っていて、今朝も3個ほど食べてきました。
冷凍の海老って、みずっぽくなってしまう場合もあるんだけど、このしゅうまいは、口の中でプリプリと弾けるように身が張っていて歯を入れるのが、限りなく楽しいの。そのうえ、背脂と香味野菜が海老の美味しさに華を添えているので、朝からでもゼンゼン重くなく重くなくと言うよりは、ホントにあっさりとパクパク食べれちゃうの。
王さんの水餃子とえび湯葉しゅうまい。さて、次はどこのホームパーティに持っていこうかしらんん?

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・えび湯葉しゅうまい10個/えび豚しゅうまい10個セット
投稿者 news : 2006年03月13日 11:28 | 2005年セコムの食取材日記
