沖縄の3つの島のかちわり黒糖<その2>
『今月を逃したら、あとは冬まで製造しませんよ』という生産者からの連絡を受け、ぎりぎりのスケジュールで向かった、沖縄。
本島のほか、粟国島、石垣島、西表島、小浜島を一気にまわるかなりタイトな取材なのに、なんと粟国島への船がシケで欠航!
飛行機という手段は残されているものの、粟国島から戻る飛行機が欠航してしまうと、今回のスケジュールは、すべてアウト。
どうしよう。どうしよう。とりあえず、モノレールで空港に向かいながらも、頭の中は整理できず粟国島行きの空港カウンターの前で、さらに思案。
ん~。ん~~。ん~。ふぅぅ。しゃーない、このまま石垣島に行こう!リスク分散型スケジュールを選択!
それから、同じフロアの端にある石垣島行きのカウンターに走り、「次の便、空席ありますか?」セーフ、空いてるっ。
ランチを食べる暇もなく飛行機に乗り、空路約50分で何度も降り立った石垣島へ到着。
石垣島は、わたしがこれまで訪ねてきた取材先の中で、3本の指に入る大好きなところ。癒しの風が流れてて、海は綺麗だし、気候もいい。
・・・はずなのに、この日は今までの石垣島とはぜんぜん違ってた。空は鉛色、癒してくれるはずの風は霧雨を含んでいて、なにしろもう、沖縄とは思えないくらい、寒い!!
なのに、昨日の養豚場取材でしみついた匂いのせいで、たった一枚の上着は、使いものにならないの~。着れないの~。あ~ん、もぅっ。
たしか石垣島は今日、海開きだったはず。なのに開くどころか、折りたたんで仕舞いこみたいくらいの肌寒さはいったい何なの?
明日だって、船で石垣島と小浜島に行くのに、また悪天候で欠航なんて、そんなのありえない!
まぁね、でもここでいくら思いをめぐらせても仕方ない。気持ちの切り替えと開き直りが早いのが、わたしのとりえ。
せっかく大好きな石垣島に来たんだもん。美味しいものを食べなきゃ、と八重山そばを2軒、その後、予定通りひとり焼肉&例の居酒屋。
そして、翌朝。空はすっきりせず、相変わらず寒いものの、船は石垣島を無事出港。ね?案ずるより産むが易しなのよね。
最初に向かった西表島には、さとうきびの生産者の方が待っていてくれてそのまま、島にひとつしかない製糖工場に。
さとうきびの収穫に合わせて、冬季しか稼動しない製糖工場は、そろそろ今年の役目を終えようとしているところで、少しのんびりとした雰囲気に包まれている。
この島で育てているサトウキビが数種類あることや、農家に糖度の高いサトウキビを育ててもらうための工夫などを取材した後に工場視察。西表島の黒糖は、他のものと違って四角い形をしているんですが、それは、右の写真のように切り分け作業をしているからなんです。

一連の取材を終えて、一服お茶をいただき、さて、小浜島行きの船に乗るべく、港に向かったんですが、まだ時間があるということで島内を少し案内してもらうことに。
西表島は、ワイルドな自然に溢れた島で、天然記念物のイリオモテヤマネコや、カンムリワシがいる島。この日もカンムリワシが空を悠々と飛んでいるところを発見。キリッとした目がかわいかったなぁ。
さて、次は小浜島ね。
小浜島は、NHKの「ちゅらさん」の舞台になった小さくて穏やかな島。昨年も取材した製糖工場なので、遠くから見える煙突も懐かしく工場に働くおじさんたちも、知った顔がたくさんいて『久しぶりだねぇ』なんていわれると、覚えていてくれたことがとても嬉しい。
小浜島の黒糖は、甘さも苦味も穏やかで、その味は島の雰囲気と同じやわらかさがある。現地で、できたての黒糖をひとかけら食べて、うん、そう。 この甘さが、いいのよねぇ、、と、また一つパクリ。(^~^)
サトウキビ畑を一周して、空はまだ雲ってるけど回復してきていて透明な風が、なんとも沖縄らしくゆったりと流れている。やっぱりいいなぁ、小浜島は。
さて、では戻るか、と日が傾きかけたころには石垣島行きの船のなか。だけど、わたしの頭の中には、常にあの島のことが残っていてつぎつぎと各島の取材を終え、気持ちにスペースができるたびにその存在が膨らんでくる。
やっぱり、行こう!明日、粟国島!
今日は日曜だからのんびりした沖縄の生産者に連絡が取れるかどうか、それに朝イチの那覇-粟国間のエアーチケットも空席あるかわかんないし、明日、東京での予定も全て変更しないといけないから、大騒ぎだけど。
でも、いろんな島の黒糖を取材して、その島ならではの味をみてきてやっぱり、どうしても粟国島に行きたいとおもうの。そして、思い立ったらなんとしても実行するのが、わたしでしょう!
よし! 船を降りたら、まずは明日のエアーの確保からだ!わくわくしてきたぞ~!
・・・つづく。
投稿者 news : 2006年03月13日 11:02 | 2005年セコムの食取材日記
