斗瓶囲い<その2>
酒蔵の取材の最中、蔵の責任者の方から「いのくちさん、お酒好きでしょ!」と言われ、素直に「ハイッ」と答えると、杜氏さんに混じって利き酒に参加させてくれるとのこと。うれしいなー。でも「好きですか?」でも「好きでしょ?」でもなく、断定的な表現でわたしが酒好きだというのを見抜かれてしまったとは、わたしったらそんなに酒好きオーラを出していたのかしらん?確かに、毎日飲んではいるけど。。。。。
この日は、斗瓶囲いを搾る日ではなかったのですが、同じ方法で搾っている大吟醸を利き酒させてくれるとのこと。大吟醸に加える醸造用アルコールの量を決めるための利き酒なんだそうです。机の上には微妙に添加量を変えた大吟醸が4つ並べられそれぞれを順に利き酒していくものでした。慈しみながら仕込んだ酒の出来が決まるわけですから、そりゃもう真剣勝負です。(斗瓶囲いは、純米大吟醸なので醸造用アルコールは添加してません)
利き酒のやり方はお酒を口に含み、うつむき加減のまま少しずつ空気を吸い込むようにして鼻に抜けるお酒の香りを確かめ、味のバランスをみたあとにお酒を吐器に出していきます。まずは、この道40年の杜氏さんが手前から一つずつ利き酒をしていったのですが、プロの風格というんでしょうか、その姿はまさに堂に入っていて、絵になる。こんなプロのなかに混じって利き酒できるなんて幸せだわ。
そしていよいよ、わたしの番。ホントに微妙な違いだからね、というアドバイスを受けながら、まずは、左のグラスから口に含んで味と香りを確かめてみました。なるほど、芳醇。で、次。お、これも芳醇。で、次。た、たしかにビミョーな違いだわ。このビミョーな違いを判断して、味を決めるのはかなり至難の技だよぅ。あのー、すみませーん。もう一回利き酒してもいいですか? (^^;

結局、杜氏さんの希望でもう一度違う分量のアルコールを加えたものをいくつか並べ、再度チャレンジ。結果、「これでいこう。」と今年の味が決まると同時に、蔵に控えていた蔵男(くらおとこ)たちが、一斉にもろみを袋に詰めていき、それを竹に縛って吊るしはじめました。ポッタッ、、、ポッタッと袋から落ちていくしずくは最初乳白色でその後、透明に変化していくと共に、多少、酸を感じる芳醇な香りが、かすかに蔵に広がり、非常にいい心地。「せっかくだから、この『あら走り』を試飲していく?」といわれ、断るはずは、ありゃしませんがね。 (^.^) オススメですよ!「斗瓶囲い」。味わいは大吟醸らしく深く繊細で、芳醇。瓶もかわいい。

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純米大吟醸「斗瓶囲い」
投稿者 news : 2005年02月15日 11:33 | 2002年セコムの食取材日記
