小西名人の古式手技うどん<その1>
9月某日。しーん、静まり返る海。すれ違う車は1台もなくって、この島で起きているのはわたしたちだけかも、と思うほどマコトに静か。空を見上げれば、降ってきそうな星と下弦の月が、「朝早くからご苦労だね」と言ってくれているかのよう。ありがとう、頑張るよ。だって今日は1年半ぶりの再会なんだもんね。
ここは瀬戸内に浮かぶ小豆島。小豆島といえば、そう、長年「セコムの食」をご愛顧いただいている方はもうお分かりですよね。うちの看板商品のひとつ「小西さんの手技うどん/素麺」を19号の特集記事としてご紹介するための取材で、早朝からディレクターとカメラマンを引き連れて、小西さんの製麺所にお邪魔しているところなんです。

挨拶をして製麺所に入ると、あ、ちょうど生地をこねているところね。小西さんいわく、この「こね作業」こそがその日の麺の出来を決定付けるといっても過言ではないほど重要な作業なんですって。小麦と水、それに塩をその日の天候や湿度などに合わせてミキシング機の中で練り合わせていくんですけどね、練り始めてから30分すぎたくらいのときに、ある一瞬だけ小麦と水と塩がバチッと合わさるときがあるんだそうです。生地に触れながら、その瞬間をバシッと掴むことが出来るまでには、5年もかかったって言うんだからスゴイもんです。
へぇ~、素人のわたしにはそのタイミングはわかるはずもないけど、それでもどんな感触なのか聞いてみると、練り始めの頃は、どこか手に吸い付いてくる感じなんだけど、ある数分間だけは生地を触ると手のひらからパタリと離れる瞬間があるとのこと。そしてその数分間をすぎると今度は生地がまた表情を変えてしまうんだって。わたしも生地を触らせてもらったけど、、、、凡人には判別不能でした。そして、次はどんどんと生地を延ばしていく作業に入ります。
つづく。

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投稿者 news : 2005年02月15日 12:15 | 2002年セコムの食取材日記
